先輩の証言

困難に 立ち向かう 勇気を忘れない
新潟営業所 課長代理
YUSUKE DANNO
2009年入社

人生で2度、大きな震災を経験したことが、その後の段野さんの仕事観に「防災に携わる企業で働きたい」という思いを根付かせます。2009年に拓和に入社し、技術者としておよそ5年間、工事や保守業務に従事した後は、少しずつ営業にも業務の幅を広げてきました。現在は顧客のニーズを深く理解し、最適なソリューションを提供することを心がける営業パーソンとして東奔西走する日々を送る一方で、後輩の育成・指導にも力を入れ、強い組織づくりを目指しています。
そんな段野さんが没頭している趣味はオーディオブック。読書する習慣を着けたいと始めたところ見事にハマり、今では月に10冊聴くこともあるそうです。

拓和への入社を決めたポイントは?

私が拓和に入社を決めた理由は、「防災に携わる企業」だったからです。
大阪府に生まれた私は、小学生の頃に阪神淡路大震災を経験しました。私の住んでいた地域は大きな被害を受けませんでしたが、人生で初めて経験する大震災は、幼い心に大きな衝撃を与えました。ニュースで流れる被災地の状況を見て、とても悲しい気持ちになったことを今でも鮮明に覚えています。
その後、縁あって新潟で暮らすことになりましたが、今度は新潟県中越地震を経験しました。当時はまだ拓和に入社しておらず、被災地の方々を直接支援することはできませんでした。しかし、後に拓和の先輩方が被災地で災害復旧や二次災害防止活動に尽力し、社会に大きく貢献していたことを知り、深く感銘を受けました。
こうした経験から、防災に関わる仕事で誰かの役に立ちたいと強く思うようになりました。転職活動当時は水位計の存在すら知りませんでしたが、以前から電気関係の仕事をしていたので、拓和の業務にも活かせるのではないかと考え、入社を決意しました。
また、拓和は土日祝日が休みで、有給休暇も取得しやすい点が魅力的でした。

「拓和は社会公器である」というビジョンは、日々の業務においてどんな意味を持っていますか?

私たちは、国の防災・減災事業に寄与することで人々の命と財産を守り、社会に貢献しています。日々の業務が、長期的に見て大きな成果に繋がることを意識することで、モチベーションを高く保ち、質の高い仕事をすることができます。また、強い使命感と責任感を持って仕事に取り組むことで、日々の業務への意欲が高まり、自己成長にも繋がると感じています。
私たちの業務の一つに、水位計や雨量計などの観測データを取り扱う仕事があります。10分ごとに記録されるデータは、1ヶ月で4000件を超える膨大な量になります。毎月の保守業務でこれらのデータを回収し、資料整理や保存を行い、品質管理を徹底しています。
これらのデータは、社会にとって非常に重要なものです。適切に管理・保存し、何十年にもわたって蓄積することで、大雨や台風などの自然災害の予測や予防、減災に大きく貢献します。データの正確性と信頼性を確保することで、より効果的な災害対策を計画・実行することができるのです。これは、拓和が社会公器としての役割を果たしているほんの一例ですが、私たちの仕事が社会に貢献していることを実感できる良い事例だと思います。
入社して1年半ほどが経った頃、東日本大震災が発生しました。その3日後には、被災地である宮城県名取市に派遣されました。私の任務は、衛星通信装置の設置と安定稼働の維持です。震災直後は固定回線が不通になっていたため、官公庁の連絡手段として衛星通信は非常に重要でした。トラブルもありましたが、なんとか任務を全うすることができました。今振り返ると、この時の、大きな役割を果たした経験が、私の自己肯定感を高めたのだと実感しています。

これまでの人生で得た知識や経験を、これからどのような形で仕事に活かそうと考えていますか?

【仕事とは価値を提供すること】
かつて、「自分にとって仕事とは何か」と自問自答した時期がありました。そして今、その答えを見つけたように思います。それは、「仕事とは価値を提供すること」です。
ビジネスの世界では、誰かの困りごとを解決することで、報酬を得るのが一般的です。例えば、取引先から水位計システム一式の見積依頼があったとします。この時、依頼通りに見積書を提出するだけなら、ただの作業です。私は、そこに自分なりの価値を付加することで、初めて「仕事」になると考えています。
具体的には、工夫やアイデアを凝らし、取引先にとってより良い提案をするということです。例えば、「冗長性を高めるために機器を追加する」「より安定した計測のために測定方式を変更する」など、取引先の利益になるような提案をすることで、選択肢を増やし、より良い結果に導くことができます。
「仕事とは価値を提供すること」という意識を持って取り組むことで、一つひとつの仕事に達成感を感じることができ、モチベーションを高く維持することができます。また、潜在的なニーズを掘り下げ、自分の持てる力を尽くして提案したことが受注に繋がったときは、大きな喜びと達成感を得ることができます。
これからも私は、取引先、協力会社、会社、そして共に働く仲間たちに対して、「自分が提供できる価値は何か」を常に考え、行動していきます。周囲を巻き込み、良い循環を生み出し、後輩たちには育成という形で価値を提供することで、強い組織を作っていきたいと考えています。

「自分の人生を自分でデザインする」というビジョンは、貴方にとってどんな意味を持っていますか?

【自分の人生をデザインする力】
「自分の人生を自分でデザインする」というビジョンを持つことは、困難に立ち向かう勇気を与えてくれます。
拓和では、人生をデザインするために必要な力として、「課題発見能力」「論理的思考能力」「PDCA」「リスクアセスメント」を掲げています。これらの力は、日々の業務を通して自然に身につけることができるよう、様々な仕組みが用意されています。
生きていれば、仕事でもプライベートでも、壁にぶつかることは何度もあります。不安や迷い、恐れを感じると、人はどうしても消極的になりがちです。本当はこちらが進むべき道なのだと分かっていても、つい楽な道を選んでしまいたくなることもあるでしょう。
そんな時こそ、「自分の人生を自分でデザインする」というビジョンが力を発揮します。まずは、目の前にある課題をすべて洗い出します。そして、それらを解決するために、どのような行動をとるべきか考え、実行に移します。
もちろん、難しい課題をすぐに解決できるとは限りません。行動した結果を振り返り、改善を加えながら、次の行動に繋げていくことが大切です。
このように、日々の業務や生活の中でPDCAサイクルとリスクアセスメントを意識することで、自然と課題解決能力を高めることができます。
自分の取るべき最善の行動が分かれば、迷わずに前に進むことができます。行動し、成功体験を積み重ねることで、自信がつき、どんなことにもチャレンジする精神が育まれます。拓和には、そんな挑戦を応援する環境があります。一緒に幸せな道を歩んでいきましょう!